糸賀餅店 【和菓子】
出雲では言わずと知れた名店糸賀餅店ですが、その本当の実力をどのくらいの方が認識しているでしょうか。
本日はそこんところを改めて紹介したいと思います。
・コスパ ★★★ 3.0
・味 ★★★★(半分)3.5
『あんこのやさしさ』
甘さが優しいんです。あくまでも餅を生かすためにアンコがあるという立ち位置、すてきです。
そう、まさに餅をおいしく食べるためのアンコなんです。なので、少し塩見は強めにつけられているように感じます。これにより、餅の本来のでんぷんからくる甘さを感じられるくらいに出しゃばらないあんこを実現しています。
ここのお餅を食べるとアンコは餅を食べるためにあるのだと痛感させられます。その説得力があるアンコなんです。
『もちは食感が命』
もちのこの食感はなんと表現したらよいのでしょうか。擬音で表現するのであれば「しゅこっ」という表現が頭に浮かびました。
この食感、もちでしか再現できないのではないでしょうか。ただどこのもちでもこの食感がでるかというとそんことありません。
安易に団子の粉を混ぜてしまっていたりするとこの食感にはならず。いつまでも柔らかいままかもしれませんが、こしのある歯ごたえはなくなってしまうというなんとも難しいところをうまく表現してくれています。
それがヨモギの風味と相まって最高のお茶うけを演出してくれています。
どうしても洋菓子に押されがちに見える和菓子ですが、ことモチに関してはやっぱり和菓子の独壇場だと感じる一日でございました。