ゆずり車線はゆずられない
これについて書くのは二回目かと思います。なかなか高速道路を使うことがないため、普段気にすることはなかったのですが、帰省により久しぶりに高速を使ったので、「あーそうそう」こういうことよくあるよなってことで今回書いてみました。
わが山陰地方は高速でも対面二車線ということが多いのです。もう基本的には対面と考えていただいた方が無難ではないでしょうか。
そこで、たらたらと制限速度よりも遅い速度で走られると非常に困ります。なにせ、避けることができないのですから。
ただ、まだ遅いだけの車であれば、いずれ来るゆずり車線が出てきたときに抜けばいいとなるのですが、ここで問題が生まれます。そう、それは「ゆずり車線でなぜか速くなる問題」です。今回はこの問題について考えてみたいと思いました。
ゆずり車線でなぜか速くなるのか問題とは
長年不思議に思っていたのですが、調べてみるほど関心もなく、また、調べたところで改善ができる問題でもないので、調べるだけ無駄だと思っていたのです。
しかし、今回なんであんな無駄な行動が起こるのか逆に興味がわいてしまったので、取り組んでみることにしました。
まず、この「ゆずり車線でなぜか速くなる問題」とはどういうことかと申しますと冒頭に書いた通り、対面車線走行時には遅い車が、ゆずり車線が出てきて片側二車線となるとスピードが上がって、まるで抜かせないように頑張っているように見え、ゆずり車線が終わるとまた、遅くなるという不思議な現象をさしたものです。
この現象なにか名前でもついているのではないかと思うのですが、ご存じの方おられますでしょうか。
話は戻りまして、この問題について、正月休みの貴重な時間を使って取り組んでみました。そこでいくつか思い至ったことがあるので、ここでご紹介したいと思います。
「意図している派」と「意図せずしている派」
まず、調べるにあたって同じ問題を考えた先達がいるのではないかとまずはグーグル先生からはいることとしました。やはり、先生なんでも知っていらっしゃいます。過去に同じ問題に取り組んでこられた先輩たちがいろいろと出てきました。
そこで、出てくるのが「意図してしている派」と「意図せずしている派」です。
「意図してしている派」は文字通り意図してしているので、これはもう性格の悪やつとしか表現できないタイプです。こうゆう人はあの世でそれなりの扱いを受けてもらうことしかその罪を償うことができないと思いますので、ほおっておきましょう。
そして出てくるのが、「意図せずしている派」です。今回こちらが今回の主題といってさしつかえない問題の本質と自分がとらえている方です。
なぜこちらを問題の本質ととらえるようになったかというと、高速道路もまた、人間社会の一部を切り取ったものであることに思い至ったことによります。
仕事をしていても、計画どおりにことを進めるタイプ、感情や感性でことを進めるタイプいろいろいると思います。普段の一般社会であれば、自分と合わないタイプの人と進んで交わる人は少ないと思います。
それでも、仕事となると、自分と合わないタイプとも付き合っていかないといけない時がありますよね。そしてそれがストレスとなることがあると思います。自分なども、どちらかというと、計画どおりことを進めていきたいタイプなので、感情まかせに動くタイプと一緒に仕事をするとイライラすることが良くあります。そしてまたこれが、「ゆずり車線でなぜか速くなる問題」も本質が同じだということに気づいたのです。
「意図せずしている派」とはどんな人なのか
要はどういうことかと申しますと、この問題を作り出す人は、仕事に例えると仕事が遅く、感情で仕事をするタイプだということなのです。
もう少し詳しく解説します。まず仕事が遅いということと、運転が遅いということがどうつながるかというと、運転が遅いのは、対面二車線というところにミソがあると思います。対面だと反対車線にはみ出てはいけないとの危険を避ける心理から安全運転をしようと速度を落とします。
そして、ゆずり車線が出てきて、片側二車線となると道幅が広くなり、感覚的には危険が減ったと思うのだと思います。それにより、アクセルをつい吹かせてしまい、結果速くなるという寸法です。仕事で言えば自分の得意な場面に出くわして張り切って仕事を進める場面と言っていいのではないでしょうか。
そして、ゆずり車線が終わるとまたもとのように、安全運転に帰っていくというサイクルを繰り返しているのだと思います。
でも、自分が何キロで走っているか速度計くらい見ているだろ、と誰しも考えると思ったのですが、そして自分もそこが謎ではあったのですが、結論としてはおそらく彼ら、彼女らは速度計は見ていません。感覚です。
そうでないとこの現象は起きるはずがないからです。自分の体感の速度で彼らは運転しています。速度計を全く見ていない訳ではないでしょうが、あくまで参考程度だと思います。
なんだか、新春から一つ謎が解けてすっきりしました。そして、仕事上で合わない後輩なども、およそこのやり方で仕事をしているのだと思うと納得できるものがありました。
それでは新たな一年みなさん頑張っていきましょう。